装飾や作家の個性を極力そぎ落とし、単純な形や構造で構成する美術の動向。
詳しい解説
1960年代のアメリカを中心に展開した美術の動向です。立方体や直線などの単純な幾何学的形態、工業製品の素材、同じ単位の反復などを用い、作家の手の跡や感情表現を排除しようとしました。作品そのものの物質感や、作品が置かれた空間と鑑賞者の関係に目を向けさせた点が特徴です。
一般的な意味との違い
日常では「ミニマリスト」のように、持ち物を最小限にする暮らし方を指すことがありますが、美術では1960年代の特定の動向を指す言葉です。
具体例
- 同じ大きさの金属の箱が壁に等間隔で並んだ作品。
- 市販の蛍光灯を組み合わせて空間に配置した作品。
- 床に金属板を敷き並べた作品。
鑑賞のポイント
この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。
- 作品の周りを歩き、見る位置によって形や光の見え方がどう変わるかを体験する。
- 作品と壁、床、展示室との関係に注目する。
美術館の解説文での使われ方
1960年代以降の美術を説明するときの動向名として使われ、「ミニマルな」のように形容詞的にも使われます。
公開日 2026-10-25 / 最終更新 2026-10-25