輪郭線を使わず、色の境目を煙のようにぼかして形を表す絵画の技法。
詳しい解説
イタリア語で「煙のような」「消えていく」という意味の言葉に由来します。薄く溶いた絵具を何層も重ね、明るい部分から暗い部分へ境目がわからないほどなめらかに移り変わらせることで、柔らかな立体感や空気の奥行きを生み出します。ルネサンス期のレオナルド・ダ・ヴィンチが得意とした技法として知られています。
具体例
- 人物の口元や目元の輪郭がはっきりせず、表情が見る角度によって変わって見える肖像画。
- 遠くの山並みが青くかすみ、空気に溶け込むように描かれた背景。
鑑賞のポイント
この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。
- 顔の輪郭や目元に、はっきりした線があるかどうかを近くで確かめる。
- 明るい部分から暗い部分への移り変わりがどれほどなめらかかを見る。
美術館の解説文での使われ方
ルネサンス絵画の展覧会で、レオナルドやその影響を受けた画家の作品解説によく登場します。
公開日 2026-10-26 / 最終更新 2026-10-26