ReArt美術用語辞典

どらいぽいんと / Drypoint

ドライポイント

素材・技法難易度:発展

銅版などに鋭い針で直接線を刻む、凹版画の技法。

詳しい解説

腐食液を使わず、硬い針で金属板を直接引っかいて線を彫る技法です。彫ったときに線の両側にできる金属のまくれ(バー)にインクがたまるため、刷ると線の周りがにじんだような柔らかく温かみのある表情になります。まくれは刷るたびにすり減るため、刷れる枚数が限られるのも特徴です。

具体例

  • 線のまわりがビロードのようににじんで見える人物像の版画。
  • 同じ版から刷られた初期の刷りと後期の刷りで、線の濃さが違う作品。

鑑賞のポイント

この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。

  • 線の輪郭がシャープか、ふわっとにじんでいるかを見比べる。
  • エッチングの作品と並んでいたら、線の質の違いを探す。

美術館の解説文での使われ方

版画展で、エッチングやアクアチントと並んで技法名として表示されます。

公開日 2026-10-26 / 最終更新 2026-10-26