水や油に溶けない色の粉。絵具の色のもとになる。
詳しい解説
鉱物や土、合成化合物などから作られる、水や油に溶けない色の粒子です。顔料そのものには接着力がないため、油、卵、アラビアゴム、膠(にかわ)、樹脂などの「つなぎ(展色材・メディウム)」と混ぜることで絵具になります。つなぎの種類の違いが、油彩、テンペラ、水彩、日本画などの技法の違いになります。
一般的な意味との違い
水に溶ける色素である「染料」と区別されます。染料は布を染めるのに使われ、顔料は物の表面に付着させて色をつけます。
具体例
- 鉱物を砕いて作る岩絵具(日本画の顔料)。
- ラピスラズリから作られる青い顔料ウルトラマリン。
鑑賞のポイント
この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。
- 同じ青でも、顔料の違いで色味や質感が異なることを意識する。
- 日本画では、粒子の粗い岩絵具のきらめきに注目する。
美術館の解説文での使われ方
技法や修復、科学調査を紹介する展示で、作品に使われた材料を説明するときに使われます。
公開日 2026-10-25 / 最終更新 2026-10-25