ReArt美術用語辞典

しょうちょう / Symbol

象徴

表現・批評の概念難易度:入門

別名・関連する表記:シンボル

目に見える物や形によって、目に見えない意味や考えを表すこと。

詳しい解説

具体的な物やイメージを使って、抽象的な考えや感情、価値を表すことです。たとえば白い百合で純潔を、鳩で平和を表すように、文化の中で共有された意味を持つ場合が多くあります。美術作品では、描かれた物が何を象徴しているかを読み解くことが、作品理解の手がかりになります。

混同しやすい用語との違い

記号
記号は意味を伝えるしるし全般を指し、象徴はその中でも、具体的なイメージが抽象的な意味と結びついたものを指すことが多い言葉です。
寓意
寓意(アレゴリー)は、抽象的な概念を人物や物語の形に置き換えて表すもので、象徴を組み合わせた表現と言えます。

具体例

  • 宗教画に描かれた百合の花(純潔の象徴)。
  • 静物画の頭蓋骨(死や人生のはかなさの象徴)。

鑑賞のポイント

この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。

  • 繰り返し登場する物や、場面にそぐわない物が描かれていないか探す。
  • その物が、作品の時代や地域でどんな意味を持っていたかを調べる。

美術館の解説文での使われ方

「〇〇の象徴として描かれている」「象徴的なモチーフ」のように、描かれた物の意味を説明するときに使われます。

画面の隅に置かれた砂時計は、時の流れと人生のはかなさを象徴している。
※説明のために編集部が作成した例文です。

公開日 2026-10-25 / 最終更新 2026-10-25