いまの時代に生きる作家による、同時代の美術のこと。
詳しい解説
英語の contemporary は「同時代の」という意味です。美術では、おおむね第二次世界大戦後、とくに1960〜70年代以降から現在までの美術を指すことが多い言葉です。絵画や彫刻だけでなく、インスタレーション、映像、パフォーマンスなど多様な形式を含み、社会や歴史、私たちの生き方と関わるテーマを扱う作品が多く見られます。
美術の分野での使われ方
どの時期から「コンテンポラリー」と呼ぶかは、美術館や研究者によって異なります。日本では「現代美術」「現代アート」とほぼ同じ意味で使われます。
一般的な意味との違い
ダンスや音楽でも「コンテンポラリー」は使われますが、美術では「近代美術(モダンアート)」と区別して、より新しい時代の美術を表す言葉として使われます。
混同しやすい用語との違い
- モダニズム
- モダンアート(近代美術)は19世紀後半から20世紀半ばごろの美術を指すことが多く、コンテンポラリーアートはそれ以降の、作家と鑑賞者が同じ時代を生きる美術を指します。
具体例
- 展示室全体を使ったインスタレーション。
- 社会問題を取材して制作された映像作品。
- 観客が参加することで完成する作品。
鑑賞のポイント
この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。
- 「何が描かれているか」だけでなく「なぜこの形式なのか」を考える。
- 作品タイトルや解説文から、作家が向き合っている問題を探す。
- わからなさも鑑賞の一部として、自分が感じた違和感を言葉にしてみる。
美術館の解説文での使われ方
美術館名や展覧会名(「〇〇コンテンポラリー」)にも使われ、近代美術と区別して展示の時代区分を示すときによく登場します。
本展は、コンテンポラリーアートの作家たちが、記憶や移動というテーマにどのように向き合ってきたかをたどる。
公開日 2026-10-25 / 最終更新 2026-10-25