ReArt美術用語辞典

めぞちんと / Mezzotint

メゾチント

素材・技法難易度:発展

別名・関連する表記:マニエール・ノワール

版の全面を細かく荒らしてから削り、黒から光を浮かび上がらせる銅版画の技法。

詳しい解説

ロッカーと呼ばれる刃のついた道具で銅版の全面に細かな傷をつけ、そのまま刷ると真っ黒になる状態を作ります。そこからスクレーパーなどで傷を削ったり磨いたりして、白や灰色の部分を作り出します。深いビロードのような黒と、なめらかな階調が特徴です。日本では長谷川潔がこの技法を復興させたことで知られています。

具体例

  • 深い黒の背景から、静物がほのかに浮かび上がるように表された版画。
  • 線がほとんどなく、なめらかな明暗の変化だけで形が表された作品。

鑑賞のポイント

この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。

  • 黒の部分の深さや質感を、照明の下でじっくり見る。
  • 形が線で描かれているのか、明暗だけで表されているのかを確かめる。

美術館の解説文での使われ方

版画展や、銅版画家の回顧展で技法名として登場します。

公開日 2026-10-26 / 最終更新 2026-10-26