既製品をそのまま、またはほとんど手を加えずに作品として示す方法。
詳しい解説
もともとは「既製品」を意味する英語。美術では、マルセル・デュシャンが便器や自転車の車輪などの既製品を選び、作品として提示した方法を指します。作家が「手で作る」ことよりも「選び、提示する」ことに作品の価値があると示した点で、のちのコンセプチュアル・アートなどに大きな影響を与えました。
一般的な意味との違い
日常では「既製服」のように、注文ではなく出来上がった製品を指します。美術では、デュシャンの方法やその考え方を指す固有の用語として使われます。
混同しやすい用語との違い
- ファウンド・オブジェクト
- ファウンド・オブジェクトは偶然見つけた物を広く指しますが、レディメイドは大量生産された既製品を作品として提示する、デュシャンに由来する考え方を指します。
具体例
- 市販の日用品を台座に載せ、タイトルを付けて展示した作品。
鑑賞のポイント
この言葉を知っていると、作品のこんなところに注目できます。
- 「誰が作ったか」ではなく「なぜこの物が選ばれたか」を考える。
- 美術館に置かれることで、日用品の見え方がどう変わるかを意識する。
美術館の解説文での使われ方
現代美術の起源を説明する文脈で、デュシャンの名前とともによく登場します。
本作は、日用品を作品として提示するレディメイドの手法を引き継ぎつつ、その物が使われてきた歴史に目を向けさせる。
公開日 2026-10-25 / 最終更新 2026-10-25